4章2話

○ 神楽坂・住宅街(戦闘中)

(前回の最終シーン)
s 柊が横から背後に曲がってきたナイトメアの攻撃を切り裂く
予言の鐘が明るい音色になって響く

六月  
「本当に、後ろからの攻撃が……あのままじゃ見切れなかった……」

咲良  
「――ハン。決まりだな」

六月  
「これが、預言者の力……」

ナイトメアたちが活気づく

咲良  
「預言者様の覚醒に、ナイトメアどもも喜んでるみてえだな?」

六月  
「そういう言い方は、やめてください。
あなたはどうしても『預言者はナイトメア側』にしたいようですが、俺はそう思わない」

柊(変身)「俺もだ。どうしても相いれないな」

咲良  
「なれあう気もねえよ」

咲良、ナイトメアを攻撃する

咲良  
「戦わねぇなら、邪魔だ。その預言者置いて、早く逃げろよ」

柊(変身)
「そんなわけあるか! どうして俺たちが逃げるんだ」

六月  
「時野さん、今は、この戦いを終わらせましょう。俺も、逃げる気はないので」

柊(変身)
「おう!」

咲良  
「(鼻で笑う)ハン。勝手に戯れてろ」

以下、攻撃しながら

六月  
「時野さん、連携をとりましょう。俺が前へ出て攻撃は全部受けます」

柊(変身)
「頼む! ラビちゃんは、ナイトメアに狙われてる!」

咲良  
「だからァ、呼んでんだろ」

柊(変身)
「(同時に)絶対に違う」

六月  
「(同時に)絶対に違います」

咲良  
「ナイトメア退治ごっこに付き合ってる暇はねぇ」

咲良の電撃がヒロインの近くをかすめる

六月  
「くっ(盾ではじく)」

柊(変身)
「やめろ! こっちに当たるってば!」

咲良  
「邪魔すんな。その女と一緒に殺されてぇか」

六月  
「させません。あなたの攻撃も、俺が受けてみせます」

咲良  
「ハン。勝手にしろ。ナイトメアを攻撃した時、
偶然当たっちまうかもしれねぇしな?」

六月  
「わざと攻撃範囲に入れているとは、本当に悪質ですね」

柊(変身)
「でももうナイトメアの数も減ってきた!
これなら、もう終わる――あっ、逃げるぞ!」

咲良  
「逃がすかよ。一匹残らず、狩ってやる。
(ちょっと考えて舌打ち)おい、女。てめぇは後回しだ。いいな」

柊(変身)
「ふざけるな! ちゃんと説明しろ!」

咲良、柊にちらっと視線を投げる

咲良(咒文)『求めに応じろ』

柊(変身)
「えっ……なに、どういう――」

咲良  
「じゃあな」

咲良、ナイトメアを追跡していく

柊(変身)
「なんだよ、あいつ、本当に……」

六月  
「あの殺気は――本気でしたよ。
ナイトメアが逃げず、全部ここで倒せたら、そのままこっちを攻撃してきたでしょう」

柊(変身)
「なんで!?」

六月  
「ドックス……あの人の組織では、『預言者は不要』だという考えが普通なんです。
ナイトメア側に堕ちやすいと考えてるみたいで……」

柊(変身)
「そんな、物騒な!」

六月  
「俺もそう思います。
――とにかく、戦いは終わりました。時野さん、姿を変えてください。結界(フィールド)も解除しましょう」

柊(変身)
「あ、うん」

柊がヒト型に変身する
六月も戦闘モード解除、結界を解除

柊   
「ヒトの姿だと、自分でしゃべれるのがいいね。
――ラビちゃんが無事で、よかった。佐奈崎くんの危機も助けてくれて、ありがとう」

六月  
「本当に、ありがとうございます。
(少し考えこんで)『預言者』のこと、もう少し説明したほうがよさそうですね。
これで終わりでは、ないと思いますから……」