1章2話

○ 神楽坂・住宅街

六月  
「俺がナイトメアを引き受けます。その間に二人で逃げてください」

柊   
「わかった。ありがとう。
──行こう。安全になったら、ぜんぶ説明するから」

さえぎるように、咲良が魔法円を展開する

咲良(咒文)『魔法円(フィールド)起動。戦闘の場において、力なきものは去れ』

咲良、飛び込んできて雷の魔法を放つ

柊   
「うわっ!?」

咲良  
「逃げんじゃねぇぞ、女。ナイトメアとセットで、ぶっ殺す」

柊   
「ちょ、あんた、何言ってんだ!?」

咲良  
「アァ? 誰だか知らねぇが、てめぇはすっこんでろ。
ナイトメアは『敵』、ナイトメアを集めるヤツは『敵』だ」

柊   
「いや、この人、ナイトメアに襲われてるだろ!
『敵』とかじゃないし」

咲良  
「ハン、ウィザードでもナイトメアに堕ちるヤツはいる。
これだけナイトメア集めといて、何を言ってやがる。」

柊   
「そもそもウィザードに覚醒してないし!」

咲良  
「覚醒してねぇだと?」

六月  
「時野さん、急いで!(ナイトメアの影のような剣を盾ではじき返して)
――ナイトメアの数が多い。守りながらじゃ、おさえきれません」

咲良  
「その女を殺せば増えねぇよ。どけ、やらせろ」

柊   
「違う! ナイトメアなんか呼んでない!」

咲良  
「呼んでる。見ろ、集まってくる」

○ 予言シーン(戦闘)
【ヒロインの予言演出(近)】
教会の鐘のような音がひとつ響く
以下、予言中のキャラの声はエフェクトなどかけて現実ではないことを示す。ナイトメアのうぞうぞする音などは、ややスローモーション的。

六月(未来)
「ナイトメアが一つに固まった!?」

咲良(未来)
「ちょうどいい、まとめて薙ぎ払ってやる」

六月(未来)
「やめてください、このフィールド内でその魔法は大きすぎる」

咲良(未来)
「うるせぇ、邪魔するなら一緒にぶっ殺す」

雷が集まって電撃がはじけ、周囲が吹き飛ぶ

咲良(未来)
「くそ、電撃をエネルギーにしやがるだと!?」

柊   
「ダメだ、見ないで! 目覚めないで――!!」

割り込んできた柊の声(ヒロインを抱き寄せる)
予言が途中ではじけるようにして終わる
衝撃を受ける柊

柊   
「ぐわあああああ!」

倒れる柊

○ 神楽坂・住宅街

咲良  
「なんだ、今のエーテルの揺れは!」

六月  
「(はっとして)時野さん! しっかりしてください!」

咲良  
「ウィザードを攻撃? やっぱ、その女、ナイトメア側、確定だな」

六月  
「違う! むしろ、魔法の暴走のように見えた」

咲良  
「なら、その女がやったんだろ。覚醒前でも暴走するのはよくあるこった」

六月  
「それでもそれは、攻撃じゃない」

柊   
「(息も絶え絶え)ち、違う……攻撃なんて、されてない……ただ、その人は、『視た』だけだ……(気絶)」

六月  
「『視た』? 何を、ですか?」

咲良  
「はあ? オレの電撃が吸収される、だと?」

六月  
「まさか、未来を見た……?」

咲良  
「(はっとして)てめぇ、『預言者』か!?」

ジングル(緊迫)